ボクはビックリした。一日でも他人の事をあれこれ考えていないと虚無である事に。
これは真の虚無だ…ストレスもない、本当に何もない。それだけなら何だか良さそうにも思える。だが一番の問題は、芸術センスすらも奪う事である。これはあまりにも致命的だ。
あれだけ狂気じみた事を執筆していたのに、全く書けなくなってしまう。
音楽の力を借りようとしても上手くいかない。
何故か?それは他人の事を考えていないから。
ストレスはない。だが、他人の事を考える(会話するなら尚更)潜在的なストレスが無ければ狂気なんか書けやしないという事にボクは怯えている。
そう、ボクは何の才能もない人間になってしまう。それは嫌だ!生きている価値なんてない。
だからボクは毎日他人の事を考えるのだ。自分の魂を犠牲にして。
※『ボク』という人物は架空の人物です。