【注意事項】
本作はフィクションです(ノンフィクションではありません)。私とは知り合いである《@@@(仮名)》が「文章能力向上のためになら使っていいよ」と仰って頂いたので、徹底した取材とネット記事等を元に『@@@氏が見て感じる世界を”「僕」”という架空の人物が語る』という体で書きたいと思います。
とは言え、私ロカは@@@氏本人ではないので、氏が見て感じる世界を完璧に再現するのは不可能です。
ですので本作はフィクションです。作り話ではありますが、生々しさを重視し出来る限りリアルにした感じです。
なお本ブログを見た読者の方々から、仮に
「障がい者の方がこれを見たら何と思う?今すぐブログを削除しなさい」
とか言われたとしても削除いたしません。私は@@@の意思を尊重します。悪しからず。
では始めます。
タイトルは『自称ASDに仕える天使と悪魔』総文字数は約2.3万字
短編小説”みたいな”感じです(私はあまり小説に明るくありません。それに小説の書き方も全く分かりませんので、これが小説と呼べるか分かりませんが…)。なのでこの小説のジャンルが何かもよく分かりませんが、よろしくお願いいたします。
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「この曲…何回聴いたんだろう」
真夜中にふと呟く。
日時は2月24日土曜日、時刻は午前3時をちょっと過ぎていた。
僕は読んでいた本にスマホを挟み、iTunesを開いた。購入してから3日しか経っていないその曲の合計再生回数は丁度200回。四分ちょうどの曲を200回聴いても飽きる事はない。
こだわりはいつからあったのだろう。いや待て。そもそも、”こだわり”とは何か。
この言葉を今まで何となく使っていたので、この際PCで調べてみる。
こだわり…『拘る』とは「ちょっとしたことを必要に気にする。気持ちがとらわれる」と書いてある。
まあ、自分や他人に危害を与えるこだわりは問題だが、無害なこだわりなら別にいいだろう。
「そんな事より…だな」
ただの溜息を、ひとつ。
僕は、対人関係で度々苦しんだ。義務教育、高校、大学…ずーっと自分のせいで。
僕は、昨年新卒で就職したが、すぐに病んでしまい退職してしまった。いや、働きたい意思はあったから”させられた”と言って良いかもしれない。特に人間関係や業務上で困った訳ではない…分かりやすく表現するなら「自滅」
社会のレールから外れた後は、現在まで薬を飲みながらただなんとなく過ごしている。
ルーティン化した日常生活を送りつつ、読書したり、運動したり…
でも大半の時間は自分の事を考えるのだ。
僕は他人が分からない。おおよそ知っているのは家族だけ。両親、そして妹の三人である。
振り返ってみると、同年代には散々虐げられた。
イジメは小3から中2まで受け続けた(小5だけは何もなかった)。それでも家族に迷惑をかけたくないという一心で、一応は学校に通い続けた。小学生時代は携帯ゲームのおかげ、そして中学生時代に通い続けられた理由は多分、”部活が楽しかったから”だけだったと思う(部活仲間には本当に恵まれた)。
後になってとある人から『君は強い心を持っているから尊敬する』と言われても嬉しい気持ちは一瞬、その後「今の自分は?」となり、僕は少しだけ憂鬱になるのだ。
高校からは一転、イジメはなくなった(いじられる事はあったが)。2年生の夏までは中学時代の部活仲間と遊びほうけた。義務教育期間にほぼ誰とも遊ばなかったためか、その反動はすさまじく、他人と楽しく遊ぶ快楽に酔いしれた。そのせいで全く勉強しなくなり、テストは赤点すれすれ、大学受験は勿論、お察し下さい…である。
問題だったのは勉強だけではない。対人関係の未熟さ故に、度々問題を引き起こしてしまった。
高校1年の時、かまちょを炸裂させてしまい中学時代の部員に迷惑をかけてしまった。面白半分で妄想が行き過ぎた。結果、絶縁されたのはしょうがない。あれは完全に僕が悪い。
そして、大学1年生になりたての頃…入学式が終わり健康診断や履修登録をしていた時に、僕のせいでとある重大な事件を引き起こしてしまった。しかも、僕の友人も巻き添えにしていまったのだ。
事件の詳細を語る前に、僕の友人…高校2年生の夏休み明けから親交を深め始めた『S(仮名)』を紹介したい。彼とはクラスメートで僕から話しかけたと思う。そこから趣味やネットスラングを教えて貰った。結局、僕はそれにハマってしまい、大学受験にも響いてしまった。Sがセンター直前に彼女とイチャイチャしていたと自慢げに話していたのは今でもよーく覚えている。
そのようにして僕は滑り止めにしか受からなかったのだが、直ぐにある事を知った。それは受かった大学に、僕やSと同じ趣味を持つ2個上の先輩がいたのだ。
なんて幸運なのだろう!3月はずっとそれしか考えられなかった。Sとは別の大学だけど、先輩がいるなら安心できる…と。
だがその幸せも、翌月の4月上旬をもって地獄へと変わった。きっかけはその先輩に対して、ちょっとした無礼を働いたこと。たったこれだけだし僕としてはちゃんと謝罪したつもりだったが、許して貰えず…そのせいで僕はSと先輩が参加している界隈(規模は20人位かな?)から追放されたのだった。
Sから言われたのは、「お前のせいで俺達(彼には友達が複数名いた)が先輩方と築き上げてきた全ての関係が崩れたんだよ。謝罪した?あれの何処が謝罪なんだよ!お前には失望した」それが翌5月中旬の事。その後、僕はS達やその界隈とは絶交しようと心に決めた。
大学へ行くのも億劫になった。でも、とにかくあの先輩と会わなければそれでいい。先輩が卒業するまでの間は1ミリたりとも目を合わせたくないので、学内では少し目線を下げて歩いていたのをよく覚えている。
今になっても不思議なのだが、何故アレがきっかけでこんな大事になったのかよく分からない。それは僕が自称ASDだから分からないだけなのだろうか?
そもそも、これを事件と呼べるかもよく分からないが、とにかく僕が迷惑をかけた事には変わりない。
振り返るとSには本当に迷惑を掛けた。今でも覚えている事がある。あの事件から数ヶ月が経ったある日、僕が妹とゲームをしていた際、突然彼から連絡がきた。その内容は「あの事件は君自身も勿論悪かったけど、俺自身も悪かったと思う。あの制裁はやり過ぎだった。だからよりを戻したい」だった。
絶交しようと心に決めていたハズ…なのに僕の気持ちは真逆で、本当に嬉しかったとしか言いようがなかった。だって自分からはもう連絡する気は無かったのだから。
けど僕は、よりを戻してからも度々自称ASDぶりを発揮してしまい君を困らせてしまったと思う。
あの時僕はとても嬉しかったんだ…でも、今になってこう思う。「Sがよりを戻そうとしなかったら、君はもっと幸福な人生を歩めたのではないのか」
そう思うと、少し憂鬱になるのである。
今ではSも立派な社会人として活躍している。…どこで仕事しているかは分からないが、タバコはほどほどにね。
例の事件を除けば、それ以降の大学生活はまあまあ楽しかった。一度だけ拘りを爆発させてソシャゲのイベランで1桁取ったり、旅行したり、ライブを見に行ったり…。
ちなみに旅行やライブ鑑賞では、他人に対して特に迷惑をかけてはいないと思う。遅刻をしたり忘れ物をしたことは1度たりともなかった。前日までにある程度の計画を立てておき、一緒に行く人とは数ヶ月前から密に連絡しておくことで、当日不快な事にならないようにする。つまり、”防げるものは防ぐ”という算段がハマったのだ。
でも僕はふと思う「もし、大学生活初っ端にあの事件が起きなかったら」と。ま、楽しかったならそれでいいんじゃないかと納得もしていますけど。
それからは感染症が蔓延して、全てが変わった。そして就活。就活はストレスの連続だった。僕は非現実さを求めて、求めた先がノベルゲーム…エロゲと出会う事になる、ハマるととことんやるのが僕なので、それからの約1年間…(就職先が決まって4月から働き出すまでの間)就活中を除いて四六時中やり続けるのだった。
ところで…何故僕は”自称ASD”と言うのか。
それは、僕自身が薄々認識しているからだ。これまで家族や他人からは『ASDじゃない?』とか言われてないし、多分ちょっとした気の緩みからだろう。「ASD」なんだと自覚してこれからはちゃんと自制したら大丈夫だと思うから。それに、そう診断されたところで大した治療薬もないらしいし。
結局、対人関係の拗れは全部僕が悪いんだ…と言い聞かせている。
小2から中2まで、イジメを受けていたのは勿論、一人遊びが好きでほぼ誰とも遊ばなかった僕はどこまでも幼稚なのです。
そんな幼稚さを隠すためには、理性で縛らなくてはなるまい。ただ、人間なのでどうしても緩んでしまいがち。そこを神様は見逃さない。
同年代以上の人間とは度々問題を起こす一方、年下と関わった際は全く問題が起きる事はなかった。中でも印象に残った人達を少しだけ紹介したい。
例の事件が起きてから翌五月上旬頃に、僕はSNSの垢を作り直した。そこで出会った当時高校一年生の新規フォロワー『W(仮名)』とは結構な近所だと判明し、翌6月上旬に近くのカラオケに行って歌った事は、今でも忘れられない。絶望のどん底から救ってくれたのは、間違いなくWだったのだから。
声優に問題発言的リプを送り、垢バンされてそのまま受験生になった元フォロワーの『T(仮名)』…元気にしているだろうか。君との時間は本当に楽しかったよ。某ライブの時に、Tがとある施設にモバイルバッテリーを忘れてしまい、それを僕が取りに行き一時的に保管していた際、その絵柄は《蒼の彼方のフォーリズム》だったな。当時は何も知らなかった。だけど、僕もノベルゲーマーになった今なら分かるよ。あ、でも”あおかな”はまだプレイしてなかったな…
Tの同級生である『T2(仮名)』も同じく楽しかったけど、一方で「ごめんな」としか言いようがない。あの11月のライブは、T2が急遽用事で行けなくなったから、代わりにTが僕を指名してくれて行くことになった。で、そのライブの席…実は最前だったんだ。アーティストのパフォーマンス、Tと共に酔いしれた…一生記憶に残るほど凄かったよ。
もう一人、紹介したい人がいる。それは僕よりいくつか年上のプロスポーツ選手。職業は競輪選手で、輪界のビッグレースであるG1にも出場した関東が誇る自在型選手だ。
彼との出会いは、またしてもSNSだ。
昨今の感染症が流行った際、競輪界も大打撃を受けた。開催中止が相次いだ中で、彼は配信を通してファンの人達と交流をしたのだ。その際に僕も配信にお邪魔した。そこから一緒にゲームをするようになった。
ある時、彼は「マイクラをする」って言った。僕は全くやった事はないけど、面白そうだからという理由でやる事にした。最初は訳も分からず、マグマダイブ&全ロス&即フラグ回収をしてしまった…多分その時から自称ASDぶりが出ていた気がする、どうしても最初は周りより覚えが遅いから…。でもそんな僕に対して、彼は優しく丁寧に教えてくれたのだ…確かハウルスキンで。おかげ様で、大分上達しました…得意分野は整地です。
この選手がいなかったら、僕はマイクラの面白さに気づけなかったと思う。もし僕がとあるゲームの経験者で初心者の方と一緒にゲームするってなったら、彼みたいに優しく丁寧に教えて、そして楽しめたら良いなって思う。
彼には他にも麻雀の楽しさ、そして勿論競輪の楽しさも教えてもらった。感染症蔓延で競輪開催が中止になった僅かな時期だったが、本当に楽しいひとときだった。ありがとう。
競輪選手としては、今は少し低迷しているが、きっと復活してくれるに違いない。
プロの世界が厳しい事は重々承知しているが、彼が復活してくれると信じて僕はこれからも応援し続けます。
あとは…あ、もう一つあった。
それは新卒で入社した会社を退職して少ししてからの話。僕は平日に「猫の島」と呼ばれる島に観光しに向かった。そこでベンチに座り猫達とふれあっていると、僕の横におじいちゃんが座った。服装から見ておそらくこの島に住んでいるのだろう。多分平日に来た僕が物珍しかったからだと思うが、話しかけられた理由は分からない。そこでその人と色々な話をした、有意義な時間だった。
話を聞くと、どうやらこのおじいちゃんはこの島で真珠養殖の仕事をしていらっしゃるとの事。二時間ほど話をして、その人はベンチを立った。
家に戻り、調べてみる。するとこのおじいちゃん、なんとこの島の真珠養殖の社長さんだった。僕はビックリした。社長と話していたんだと思うと、なんだか凄いなと思った。
あの時は全く知識というものが不足していた。でも今では本を読んでいるのでもっと有意義な話が出来ると思います、またお話しができたら幸せですね。
本当に猫の島に住んでいる人達は温かい…またいつか訪れたい。
…こんな感じで、僕は気がついたら妄想に耽り、妄想から溢れた分を独り言として昇華している。これはイジメられていた時の名残であり、孤独を癒やすための防衛反応だと思っている。
これを直せと言われても、無理だと言わざるを得ない。その理由は、僕は一人ではないから。他人には見えないし聞こえないけど、僕だけには聞き取れる…姿形はその時々によって変わるけど。
そう、僕は一人ではない。僕には”天使”と”悪魔”が仕えているのだ。
そうしてまた現実世界に戻ってくる。ふと、読んでいた本に目がいった。
就職するまでまともに読書なんてした事はなかった。だが退職後病状が落ち着いた時に、試しにエロゲに出てきた小説・哲学・心理学の本を図書館から借りてきて読み始めたら、いつしか本に魅了されるようになったのだ。
「読書は飽きないな…自称ASDのこだわりが出ているかも」
時計を見る。
「やべ、もう寝る準備をしないと!」
天使と悪魔について語るのは後にして、いつものルーティンをこなし、寝床につく。
「…寝て起きたら、当時の顧問と部員を交えた飲み会か」
「飲み会…お酒は飲めないけど、楽しみだな」
僕は中学生時代に、とある部活に所属していた。部活があったからこそ、学校に行けたと言っていいだろう。イジメられるのが日常なら、部活はまさに非日常であり、とても楽しい時間だった。何より、”全てを忘れて”熱中して取り組めたのだから…これで精神が保たれていたと言っても過言ではない。
でも顧問の先生は精神論者故にとても厳しく、それが原因で高校では部活に入らなかった。
だが、人生として見たときに、中学生時代の部活は僕の人生にプラスの意味で大きな影響を与えた事に異論はない。
今回の飲み会は 同じく部員であり同い年の親友である『M(仮名)』が飲み会を企画し誘われた形だ。参加するのは僕とMと中学生時代の顧問の先生の三人だ。
Mは高校卒業後、地元の大学に進学し、今年で卒業する。遠方に就職するとの事で、お世話になった顧問の先生に挨拶という名の飲み会を開くとの事。その飲み会に近場に住む僕も誘われた形だ。
顧問と会うのは、数年ぶり。最後に会ったのは高校を卒業する時か。ちなみに僕の境遇についてはMから直接話したらしい…無職がバレる事は別に構わない。
それにしても、楽しみだ。
その誘いを受けた僕は、同じく同学年の部員であり今は遠方に住んでいる『H(仮名)』と『O(仮名)』にLINEした。二人ともビデオ通話で参加可能との事だった。他にも部員はいるのだが…この歳になると連絡できる人間も限られる、という訳だ。
「今から寝て起きたら、18時前には家を出て、友達Mと合流。18時30分から顧問の先生と共に飲み会開始、飲み会に来られないHとOはビデオ通話で参加出来る。Oは19時半から20時までの間で10分間参加可能、Hはその前後あたりで…か。よし!」
『楽しみだね』
天使の声が聞こえてくる。
「ああ、とても楽しみだよ」
俺の心には、”天使”と”悪魔”がいる。
いつからいたのだろうか…姿形に関してはおおよそ、不老不死の美少女ゲームのヒロインみたいな感じだと思って貰って構わない。
まず始めに、天使から紹介したい。
天使はいつも側にいてくれる、そして僕の背中をそっと後押ししてくれている。まるで聖母のような安心感だ。だけど困ったことに、『その行動はダメ!』って感じで注意はしてくれない。ずっと”起きた事に対してのみ”言及し、助言をするだけだ。それでも絶大な安心感には変えられない。
『ありがとう。天使としてこの上ない幸せです』
「本当に天使は頼りになるよ。そう言えば…悪魔とは仲良く出来ているかい?どうやら僕とは口を利いてくれないんだ」
『…たまに喧嘩する事もあるけど、基本的には仲良くしていますよ』
「それなら良かった」
一方の悪魔は…おや?僕とは口を利かないハズの悪魔が出てきたそうでうずうずしている。(『人間のクズはすこーし黙りなさい!』)抑えようにも(『ふん!アタシは悪魔なんだから抑えられる訳ないでしょ!』)無理なので、小悪魔キャラのヒロインが話すという体で聞いて欲しい。
この小悪魔は僕との会話を好まず、徹底的に貶してくる(『小悪魔じゃなくて悪魔なんですけど~ひっどーい!ま、もうすぐ乗っ取るからいっか!』)。何だか眠くなってきたし、僕が寝ている間気の済むまで喋らせてやるとするか。
…
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あ、話せるようになった!はじめまして、アタシはご主人様に仕える悪魔だよ~
今のうちに悪魔らしく色々な事話しちゃお!あ、雑魚メンタルの人は覚悟しといた方がいいよ~ アタシ、今からとっっっっっても刺激的な事ばかり話すから!
それと…さすがに実名を出したらアタシのご主人様が死んじゃいそう!…それは困るから、うーんと……ご主人様の名前は”F”にしとこ!当然このFは『Fラン』のFね。Fは馬鹿だから!ま、適当に『ご主人様』を乱発してもいいけど。
まずは、アタシ達の出生の話からかな。
悪魔のアタシと天使は、気付いたら産まれてたの。アタシが初めて悪魔だと意識したのは…ご主人様が最初にイジメを受けていた小三の秋頃からかな~?天使はもっと早くて小二の夏あたり。ご主人様が新しいゲーム機を買って貰って一人で遊んでいた頃くらい!
アタシねぇ~知ってるよ?イジメられていた時、ご主人様がそれを必死で肯定しようとした結果、自分の正義感に酔っていたことを!
哀れ…哀れ哀れ哀れ!正義の味方を気取ったせいで、その代償のことをなーんにも考えなかった!代償はねぇ~~ズバリ『コミュ力の低下!』『ハートに深刻なダメージ!』
その正義は醜い信念へと変わる…ご主人様~、貴方のせいで何人もの人間を不幸の海に沈めたの?それでメンタル強くなったの? 今や薬飲まなきゃ、もう修繕不可能になってるじゃん!
イジメられていた時、何で『嫌だ』の一言が言えないのかなーって、アタシは不思議だった。それどころか、「友達はいますか?イジメを受けたり聞いたりする事はありませんか?」っていうクラスアンケートで、イジメを隠したのは元より、友達の一人すらいなかったのに、心配をかけたくないという思いで、「友達は?」って箇所に適当な陽キャの名前を書いておくという惨めさよ!
絶対に家族に心配はかけたくない…あまりにも強すぎたその信念は、イジメが無くなって数年後くらいに良いものだったと判明するんだけど…流石にそれはここで話すべきではないかな。ご主人様とその周辺に迷惑をかけそうだからね。
その強い信念をどうにかごまかそうとして、正義の味方として納得させていた。いや、そもそも「これはイジメではないんだ」と思っていたんだっけ?…忘れたけど、とにかく哀れとしか言いようがなかった。
結局、イジメの事について家族と話した事は一度も無かったね。イジメが発覚して担任が家に来ても、その事についてなーんにも話さなかったし。両親からは極たまに「可哀想な子」と言われただけだったかな。…まあ今思うと、それで良かったかもしれないけどね。
でもそれも、小三の頃初めてイジメられた時に自ら『嫌だ』と言えば済んだ話。それだから彼女いない歴=年齢なんだよ(笑)小三から中二までは「僕に対するイジメが発覚しないで欲しい」という思いが強すぎた。だからご主人様ったら、家の固定電話が鳴る度にビクビク震えていたの!本当に惨めで哀れだった!ビクビクするなら勇気を出せば良かったのに。
そんな勇気がないからずっとイジメられっ子だったんだよ。ご主人様が受けたイジメはどれも陰湿で「イジメられている」とか言わない限り、簡単にバレる事はなかった。そんな日常が小三から中二まで続いたの…小五の時は目に見えたイジメはなかったみたいだけど、誰とも遊んでいなかったよね?(笑)
陰湿なイジメって言われても、どんなのか分からないだろうから簡単に説明するね!
まず、小学校でのイジメは『キモイ』『臭い』『仲間外れ』『掃除時間中に誰もご主人様の机を持とうとしない』っていう定番のやつね。別に大した事でもないから、アタシもそれくらいしか語れない。あ、一個だけあった。小四でご主人様に対するイジメが発覚してすぐに担任が家に来たとき、家族は気を遣ってFを別室に待機させた。でもその部屋の中で色々な事を考えたせいで、寒くなって凍えていたんだよね!で、その翌日に熱出したんだった!まあちょうどその日は卒業式だったから元々休みで助かったけど。イジメが発覚して良かったはずなのに、正直ドMだな~って思った!
そうして中学生になる…周りの中学校より頭が良かったんだけど、それが悲劇だった。身体を傷つけられたり、金品を取られたりする事は無かった。けどアレはとにかく精神的に堪えるものだった。頭が良い故に陰湿だった。
中一のイジメは中々に苛烈だったね。一応イジメが発覚したのは救いだけど、あまりにあっけなかった。二月の終わりに、社会科の授業で歴史的な書物を見て触れるってのがあったけど、ご主人様がその書物に触れてからというもの、後の生徒が誰一人として触れようとしなかったから!先生がいるのに!そりゃ~バレるに決まってるじゃん。
そんな訳で、クラスメート全員にイジメられた。勿論傍観者がほとんどだけど、でも真に味方になってくれる人なんていなかった!イジメられた理由は多分だけど、『陰気臭いから』『臭いから、汚いから』『ご主人様の吐き出す空気はインフルエンザより害悪だから!』という理由かな。
ある日の理科の授業では”密閉された理科室”での授業だったから、ご主人様以外のクラスメート全員が突然マスクを付けだしたの!それまでほとんどの人が付けて無かったのに! そしてマスクを付けた生徒がこう言うの「先生、喚起のために窓開けていいですか?」って。理科の先生はマジモンの要注意人物だったから、それがどういう意味なのか気がつかなかったでしょうけど!
極めつけは、これかな。ご主人様は”ガチの陰キャ”なのに、誕生日当日に登校したら黒板に《誕生日アート》が前後ろに広がっていたの!他のクラスメートにはしてこなかったのに!どんな内容かは覚えてないけど、きっとご主人様を侮辱してたに違いないわ! だってご主人様は同じクラスの部員にこう言うの。「僕の誕生日は、”一ヶ月前の同じ日”だから。だから誕生日は今日じゃない。みんな間違っているだけ」って!あ~なんて惨め!
中二ではその巧妙さと担任がゴミ故にバレる事はなかったけど、ご主人様ったら男子生徒三人から執拗に”遊ばれてた”よね?
あ、でもでもそんな事よりもっと嫌だった事があったんだった(笑)それは、たいして可愛くもないブスなフェミニスト予備軍二人から「臭い」や「キモイ」「近づかないで!」って執拗に言われてたの。彼女達、ホントに反省してるのかな?
どうせ今頃はツイフェミにでもなって愚痴を言っているのが目に見えちゃう!そうじゃなくても、たとえば婚活系インフルエンサーにでもなって『弱者男性』や『チー牛』を馬鹿にしてインプレ稼ぎしてるゴミみたいな人間にでもなってるかもかも!
…もし改心してまともになってたら?ま~それなら若気の至りという事で許してあげてもいいかな。だって、ご主人様も同じ頃にとんでもない悪事を働いたから!でもその話はまた後で。
えーっと何話してたっけ?
そうそうイジメの話だった。イジメを受けていた時、ただ耐えるだけだった。
けど、そんな事よりももっと嫌だったこと、あったでしょ?
それはねえ~、ズバリ!『イジメが発覚した後の教師や生徒の反応』ね!義務教育期間中に体調を崩したのって、インフル以外だと、例のイジメが発覚した後に担任が家に来て、翌日発熱した一回だけ。つまりイジメを受けていた時は体調を崩さなかった。
イジメがバレた小三・小四・中一は、急遽授業に”道徳”が組まれたの。ちなみにイジメが発覚した時の道徳って、ご主人様はクラスから追い出されるの!そして誰か大人の人…担任かな?と話す。アタシとしてもまっったく記憶に残っていないから、大した事は言われてないはず…でもでも、これって担任としては一大事なんじゃないの~?
特に、中一の時の”道徳”はご主人様の印象に強く残っているはずよ。いつも通り隔離され、途中からクラスに入らされた時!生徒指導の先生(クラスの担任ではないよ!)が、ご主人様の筆箱を勝手に持ち上げていて、それを女子生徒の机に”バン!!”と叩きつけた。ご主人様の大切な筆箱なのに。イジメを分からせるために!その生徒指導の先生はご主人様の物をぞんざいに扱ったの!教師のエゴに使うなって話。
そして、叩きつけられた女子生徒は何故か泣いてる、見ると周りの女子達も泣いてる人がちらほら…(これは小学生時代も同じね!)。先生から隔離されていたから分からないけど、一体どんな指導をしてたんだろう!あ~怖い怖い!
その一部始終を見て、情けない事にご主人様は(「泣かせてしまって申し訳ない…」)と思っていた。けどアタシから言えば、”何故傍観者ごときが泣いてるの?”って。『本当はダメだと分かっていたけど、怖かったから言えなかった…Fの気持ちを考えると辛くて泣いちゃう』か~。でもでも、ご主人様が受けた辛さなんて理解できないよね(笑) そして内心では(『自分は悪くない!涙を流すほど反省しているのだから、自分は善人だ!』)と思っている。…アタシは、そんな偽善者の涙に吐き気がした!これぞ人間の闇!
泣きたいのはこっちだよって。思えば、イジメを受けていた時にご主人様は一度も泣くことはなかった。そこはご主人様の強いところかもしれない…対話していた天使は泣いていて、アタシがよしよししてたけど。
そしてイジメが解決した後で、偽善者達が『悪かった、ごめんね』と言って何事も無く接しようとする…今まで一度たりとも話そうとしなかったのに!それこそ、ご主人様はこの世で一番嫌な事だった!それくらいならイジメなんてバレなきゃいい…ってね。
でも良かったね~ご主人様がイジメる側に回らなくて。Fはものすっっっっっごく意思が弱いから、保身のためなら他人をイジメちゃうよね?
「Fにイジメられていた!」と誰か一人に言われたら全てがパア。今までの努力や社会的地位が幼少期の僅かないじめによって全て消え去るんだよ。ネット上には顔写真や家族構成までもが晒される。もうイジメられたくないから”見下されない”ようにしただけで『あの時私は無視され、イジメられた!全てFが悪い!』と社会に出た後に言われたら、やってられないって!
あー、ご主人様がお隣の国に生まれなくて良かった! それで?イジメられるのとどっちが良い?
ご主人様は酔っていた!悲劇のヒロインに! その勇者気取りだがヒロイン気取りだか知ったことじゃないが、一言でいえば、”負け犬”なんだよ。
そのせいで大きな代償を背負う事になってしまう…一番の問題は、”他人の言動を何でも許せちゃう事!”
Fは馬鹿だから、何でも許せちゃうんだよね。無礼な態度や罵倒を受けても自分が悪い事をしたからと責める、挙げ句、ご主人様をイジメていた連中も最初は恨みはするが、最終的には家庭環境や背景を考えて同情しちゃう。見せかけの(…っていったらさすがに失礼?)反省を見せられたら全てチャラ!
高校生以降だって、仮に友達が遅刻してきたとしても、注意はするが結局許せちゃう。
こんな人間のクズみたいな性格だから、真に相手を思いやる事なんて出来ないんだよ。ご主人様は何でも許容できてしまうクズなんだよ!
あの事件にしたって、結局は自分は許せる事が相手は許せないって事。『なんでこうなってしまうの?』って独り言ばかり。アタシ、ご主人様が心の中で泣いている姿、何度も見ているから。聞こえないように言ったわ!(「哀れ(笑)!哀れ(爆笑)!哀れ(嘲笑)!哀れ(嗤)!」)とね!
だから、新卒で入社した際は細心の注意を払ってたんだよね。同期はご主人様含めて四人いた。だけどハッキリ言って全然馴染めてなかった。昼休み中に他の三人が《呪術廻戦》で盛り上がっている時、Fはと言うと『そうなんだ』『へえ~』だけしか言えてなくてアタシ笑っちゃった!だってエロゲしかしてこなかったんだから、エロゲシナリオしか話せないじゃん!でもダメだよね、そんな事言ったらセクハラだから。
だから、その間Fは適当な相づちを打ちながら(『研修用のzoomは何分前から接続しようかな…あ!温度計の水を入れとかないと!』)とか考えていたの!そんなんだから疲れちゃうんだよ。でも仕方ないよね、今までの人生でバイトもちょろーっとしかやってないしアレって軽作業も良いところだから、人と話す機会もほとんどなかったんだよね。哀れ!
そう言えば以前、ご主人様の醜態を天使から聞いて、アタシ笑いが止まらなくなったの。
とある分野の専門家である幼馴染みの友達に、いきなりLINEで合計20もの質問を送ったんだよね?ドン引き!一応、ご主人様はそれを送った後に後悔したらしく、その間にその優しい友達は20もの質問全部に答えてくれた。ご主人様も反省して『もう”こんな事”はしないから、反省している』って言ったんだよね。ちなみに、”こんな事”とは大量の質問の事。
その後、読書の話題(話しているのは大量の質問を送りつけた友達ね!)になって何か雑学的な知識をその友達に教えてあげた。そしたら肯定的なコメントが返ってきた。『ちょっと褒められて、嬉しいな』と思ったのか分かんないけど、ご主人様ったら調子に乗ったのか、翌日の夜中にとある本の感想をめっっちゃ長文、しかも写真付きで!合わせて”21”もの文章や写真を一気に送りつけたの!褒められたい一心で!
しばらくしたら返信が来る、「送りすぎ、通知がうるさいよ!」そりゃそうだよね~~でも、友達に言われるまでご主人様ったら本当に気付かなかったの、『送りすぎた』って事に!
大量の質問がダメなら、大量の読書感想文もダメに決まってるじゃん(笑)。また喜んで貰えるとでも思ったの? 幼稚!浅はか!ホントに陰毛あるの?(爆笑)
幼少期から謝る習慣はあるみたいで、とりあえず謝ってばっかり。でもそれってだた目の前の事について謝っただけで、「もう同じ”ようなこと”はしません、反省しています」という意味で謝罪した訳じゃないよね?またいつか、同じようなことをしちゃうかもね!
結局、イジメられたのも対人関係を拗らせたのも全部、醜い勇気…信念?(爆笑)のせい…フフフっ!
その醜い信念が、この国の医療費を増加させる原因になっているとも知らずにね。Fの主治医は僅か二分の問診だけで半年以上もの間ずーっと同じ抗うつ薬を出し続けるでしょ?内心行く価値無いと思っているでしょ? でも意思がないの! 意思がないから毎月五千円という貴重なお金が医者の懐へと溶けていく。しかも自己負担額は3割だから、残りの7割は国民の負担……ご主人様の醜い勇気によって、見ず知らずの人間のお金が搾取されちゃうの!
そんな問診でご主人様の何が分かる…?でもでも、他は全部予約が半年以上も埋まっているから仕方なーく、だよね?…分かるよそのくらい。多分この主治医は、1年後も、そのまた2年後も同じ抗うつ薬を処方し続けるに決まってる!あ~金がジャンジャン消える!
ま、入社前の段階から残業があると知ってたのに、いざ「残業が数十時間ある月もある」と先輩社員から聞かされただけで精神病むレベルのクソ雑魚だから、ホントどうしようもないね。
「違う!主人は悪くない! 悪いのは全部いじめた奴…あいつらが主人を奈落の底に突き落とした!」
だまれ!天使という名の偽善者め! このアタシが一番ご主人様の事を思いやってるのよ!
ご主人様の天使を気取っているが、貴方だってイジメられている奴がいれば傍観するに決まってる。
大体、保身に走るのが人間の本質なの。「イジメ反対!」と声高らかに叫んでいる承認欲求お化けのクズな連中も、身近にあるイジメは黙認する。もし身内がイジメ加害者になろうもんなら、「○○が悪いから私の娘は悪くない!」とか言って全力で保身に走る!アタシ知ってるもん。ご主人様はイジメ加害者よりも、そんな”偽善者”が真っ先にこの世から始末されて欲しいと願っている事を!
だからなのかなぁ?ご主人様がとあるエロゲをプレイした時の話だけど、やってた時は感動して(笑)それなりの点数をつけていた。でも後から思い返すと、シナリオは偽善っぽいし、登場人物は全員偽善者ばかりに思えてきてだんだん吐き気がしてきたんだよね(爆笑)だからシナリオ0点!理由は気分が悪くなるから!イラストや音楽や声優さんは良いけど、0には何をかけても0。でもそんな事は言えない!言ったら叩かれちゃう。それでも外に吐き出さないと気が済まない!だから苦し紛れに出たご主人様の言葉は「この作品は読みにくいけど…感性の問題かな」だって!エロゲ如きで自己欺瞞に陥っているのアタシ知ってるよっ!
でも全ては感性の問題。エロゲすら満足に楽しめなくなっちゃったご主人様!一体誰のせいなんだろうね~
「…主人をこんな感性にした社会を恨む。賠償金でもいいけどそんなのは証拠が無くて無理…、復讐…社会に復讐してやる!!!!」
ふーん、天使がそんな物騒でキチガイじみた言葉を言っていいの?
人間という生き物は自分勝手なの。
金や承認欲求を満たすためなら、他人を晒す事だって厭わないんだからっ!
勿論、アタシのご主人様も例外ではない。
中学時代のご主人様は、イジメられていた事ともう二つ、何をやるにも石橋を叩いて渡るくらい慎重だったし、怒られたくないという特性があったから、分からない事があっても誰にも聞けなかった。
中一か二…のどっちだったかな~忘れたけど、とにかく日常的にイジメられていた時に、ご主人様は他人が作った成果物を盗むという罪を犯したの!そしてその成果物を、「僕が作りました」と言ってその科目の先生に見せて、それを自分の評価にしたの!だったら、自分の成果物は?…恐らく全体の1割も進んでいなかったはず!でも居残りになるのを恐れた。だって大好きな部活にまで悪影響を及ぼすから!だから苦し紛れで盗んだ!今でも盗まれた被害者である生徒(しかもイジメとは関係のない他クラスの生徒!)の名前はハッキリと覚えているし、当然ご主人様も…ね。
その時のご主人様は、クラスメートの中に友達なんていないから誰にも聞けなかった。だったら先生に質問すれば良いじゃん!…ってなるけど、その科目の先生って頭丸坊主の長身だったから怖くて聞けなかったんだよね。
ご主人様が日常的にイジメられていたとは言え、いくらなんでもこれはあんまりにも酷い事だと思う!アタシはこの出来事以降、ご主人様とは口を利かないし、今でも軽蔑してる…イジメられた悲惨さを充分に打ち消せる程の事件だったわ!
今じゃあり得ないでしょ?絶対にバレるはずでしょ?多分石ころのような存在価値しかなかったから、誰も気にとめてすらいなかった。お陰で完全犯罪は成立したわ!
アタシ、実は本気でバレたら良いと思ってた。
そこからちょっとだけ改心したらしく、高校からはちゃんと、同級生や先生に教えてもらえるようになったらしい。大学では話せそうな人を捕まえて、上手く立ち回っていた。働き出したら積極的に質問しだして、そこはちょっとだけ感心した。
でもそんな時に、ご主人様は新聞を見たの!
ご主人様のせいで被害にあってしまった生徒さんが、今年から学校の先生をやると知った時!ねぇねぇ~どんな気持ちになった?
あの忌々しい成果物を壊そうとでも思った?でも出来ないよね!だってあれはもう、”自分の成果物”として認識しているはずだから!
あ、そう言えば、ご主人様が一人寂しく醜態を晒していたの、思い出しちゃった!
二ヶ月程前に、こんな事があったの。その発端は、大量の質問を送りつけた幼馴染みの友達のある呟きだったね。21個もの文章や写真を一気に送りつけた人と同じね。
小中学校が同じだったその人がある時こう呟いたの!「小二までイジメられていて、小三以降はイジメもなくなり快適に過ごせました」だってさ。
それを偶然知った時、ご主人様は何したと思う?
本気で死にたがっていたの!でも怖くなって『死にたくない…死にたくない』って一人ベッドの中でずーっともがき苦しんでいたの!
因果関係なんて不明だし、小学生の頃なんて詳細に覚えてるはずないのに。
ご主人嫉妬してる!友達が栄光を手にしている中、自分の境遇があまりにも惨めすぎて死にたくなったんだ!
ホントならさ、『Fが全ての不幸を肩代わりして、幼馴染みの友達が栄光を手にする』というなんて誇らしいストーリーなのに!ま、ティンコンカンコンしないだけまだマシね!あ、ご主人様は有名人じゃなかった、てへ。
あ、まだあった。
ご主人様ったら、大切な妹さんにも嫉妬してる!
妹さんってよくご主人様に学校で楽しかった事を話してたよね?
そう、話すだけなら、まだいいんだよ。
でもでも、《お兄ちゃんは、中学校で楽しかった思い出とかある?》とか聞かれたら…部活以外、無いよね(笑)
『話すな』とか言えないから、部活ネタが尽きたら『よく覚えてない、忘れた』とか言ってごまかしてる惨めさ!
『そんな事を聞くから僕は不幸になるんだよ!』なんて、愛おしい妹さんには死んでも言えない言葉だからね~
あ、ご家族の事については触れない方が良かったかも。とりま毒親じゃなくて良かったね~とだけ言っておこうかな。
醜い勇気や信念のおかげで得した事なんてなーんにもない!勇者や悲劇のヒロインにでもなったつもり~?
逆にマイナスな事にしかなってないじゃん!変な感性になっているし、対人関係は拗らせてばかり、すぐに退職して立派な親不孝者にもなっている。…挙げ句犯罪行為までしてるし!…
…結局、勇気や信念ってそんなものなんだよ。
人間ってそんなもんなんだよ。
ただただ、醜い…
ご主人様はもう忘れているだろうけど、部落差別って言葉…聞いた事ある? もちろん今は無いよ。でも聞くところによると、差別があった地域がある学校ってイジメがないらしいよ。小学校一年生から”ちゃんとした”人権学習を行っているから、差別はダメっていう意識は他の地域より高いみたい。
だからたとえ学校が荒れていたとしても、イジメはほぼ聞かないらしいって。
でもご主人様が生きているのは都会だから!当時の校長や教育委員会なんて皆保身ばかりしか考えない!問題があったら首が吹き飛んじゃうから隠蔽ばかりだよね(笑)だからイジメは見過ごされちゃいがち!犠牲者が出ないと動かないなんてどうかしてるわ…今は知らないけど。
『そんな事言ったり思ったりしたらダメですよ』と皆口にはするけど、内心では差別意識満々、平気で人を見下す…これが資本主義の本質ってやつかな?教えて!インフルエンサーとかいう社会のデブリみたいな人達!
「…悪魔が言うとおり醜い人ばかりだとしても、大多数の人は働いているじゃない!主人も回復したら働けるはずよ!」
ご主人様は、もう人生ハードモードだよ。
一般企業に就職したところで、一瞬でも油断したらその隙に何かをやらかす。そしたら人間関係崩壊してジエンド。懲戒解雇か、病んだから自首退職しろと言われてサヨナラ。
逆に全力で気を張り詰めながら働くと、その分だけ疲れてしばらくすると病んで退職。迷惑なんてかけられないから、休日も仕事の事しか考えきれない!
そして療養してまた就職して…以下死ぬまで無限ループ!
そのスパンはどんどん早くなり、環境もどんどん劣悪になっていく。
企業側からはお祈りメールを通して「人手不足だけど、ASDで直ぐに病む人間なんて欲しくない」と暗に言われ続ける。あぁ新卒カードで就職してた頃が懐かしい!
ご主人様はずーーーっと!病む人生なの!あの巨大な代償のせいで!
だからもう普通に生きる事は不可能!一般企業に再就職する事は諦めなさいな。ほら、Fは芸術家タイプの人間だと思うわ!
「それじゃ、まるで私の主人が社会不適合者だって事になるじゃない!」
こ~ら、社会不適合者って言わないの!ま、事実じゃん。今無職だし。
ご主人様はその巨大な代償故に社会不適合者まっしぐら!
だけどアタシから見れば、充分芸術家に相応しい人間よ!
「…芸術家タイプなんてごくごく一部の本物を除けば、努力をする訳でも何かをする訳でもなくただひたすら自分の境遇を嘆き、他人や政治の愚痴を吐き捨てるだけのもの寂しい人間ばかり。そんな人達と私の主人を一緒にしないで!」
でた、天使という名のウジ虫め。
「どいつもこいつも発達障害のマイナスな面だけ語りやがって、いっつもだ!その長所とやらを生かすにはどうしたら良いのかってのをもっと発信してよ!」
…天使ったら、芸術家タイプの人間が、発達障害を持ってるって認識になってる。その認識は、ちょっと怖いかm
「 うっせーなっ!!!!!!!!!!」
「この世の中のが怖いだろうがよ!!!!!!!!!!」「ボゲ!!」
…あ~メンタル強かったはずなn
「クソォォォォォ!!!!!! 限界超えてんだよぉぉおおお!!!!! 何がメンタル強いだよ!!!!! バカッ!!!! 同じ話ばかりクソかてめえは!!!!!!!」
(…天使じゃなくて、特級呪物じゃん)
「しかも!!!」
…あの~今まで、何喋ってたっけ?
「どいつもこいつも発達障害のマイナスな面だけ語りやがってって事なの!」
あ、はいはい。
「しかも!!発達障害がある”当事者までもが”マイナスの事しか言わないの!しかも、中には長所である事なのに、まるで短所のように語る!」
「ある時、私の主人がそんな呟きをみて『この長所って、社会には受け入れて貰えない…僕ってダメな人間なんだ…』って嘆いてたの…」
「クソが!!!!!!嘆かせたのはそこのお前のせいなんだよ!!!!!!!何で誰1人として前向きに考えようとしないんだ!!!!」
「…不幸なことだけ呟いて、同情されたり傷のなめ合いをしたいだけ?」
「ネガティブ呟きするなら、それと同じかそれ以上に、ポジティブ呟きしろよ!!!!!!!!!」
「そんなに足を引っ張りたいの?貴様は!!!!!!!お前達のネガティブな呟きによって、ますます…『発達障害=悪』という認識が強まって自分の首を絞めている…ということに!!!!!!、…いいかげん、気づけよ!!!!!!…グスン…」
…よ~やく本性を現したのは良いとして。とりま、よしよししてあげないと…
(…天使を慰め中…)
(……天使が泣き止む)
…そんな事を主人に唆していないでしょうね?SNSで炎上しちゃうよ~
「する訳ないじゃない!!!!!」
ごめんごめん!アタシが悪かったから
(紛い物の天使でも、堕天使までは落ちないか)
「…つい、熱くなっちゃって」
そもそも、私が言ってるのは、ご主人様は”芸術家タイプの人間”ではなくて、”本物の芸術家”としての適正があるって事。
言葉を理解出来ない天使ちゃん、ちゃんと最後まで聞こうn
「たわけボケ!!!!」「…ごめんなさい、今のは私が悪いから…静まらないと」
……芸術家適正は、随所で見せてきているじゃん。
まずご主人様は感受性がバケモノ過ぎて、聴いている曲によって感情が七変化しちゃう!あと、「ほんのちょっとだけ伝えようと思った」と釈明して、夜中友達にいきなり1500字の文章を送りつけちゃう!
もうLINEは消しちゃったから正確な文字数は分からないけど…ご主人様ったら、体調がおかしくなってから退職させられるまでの間、今の心情とかを6,7000字位上司に送りつけたっけ?
あと、就活が終わった直後に『社会人になったら恋愛する暇なんてないから今のうちにしないと』って一心でとある女性を急に好きになってた!あの時は嫉妬というより焦った。だって妄想が行き過ぎて、アタシと天使を忘れていたんだから。でもそれも、寸前のところで収まった…つまり未遂に終わった。もう少しで全てが終わるところだった…ホッとしたよ…
「あ…あれは、環境が変わるという事に、主人は弱いのかも…」
ご主人様も、アレはさすがに反省していたね。
…とにかく、そんな特性は一般社会が求めているものではないの。
ご主人様への道はだだ一つ。
物書きになりなさい!今すぐに!
「…芸術家なんて成功するのはほんの一握り。真っ当な人生を送らないと」
アタシは本気だから!だって、物書きが一番向いている職業だと思うから!
何なら、アタシがご主人様の身体を乗っ取って芸術家として覚醒させたって良い!…は、言い過ぎか。
「…私は、しばらくの間は主人の自由にさせてあげたい。急に覚醒させても、ちょっと困ると思うから」
ま~そうだね。ちょっと様子を見ることにするよ。
…なんだか適当に好き放題喋っていたら、疲れちゃった。
あと~ご主人様って言葉ばっかり言っちゃったけど、許してね!久しぶりに話せたんだから!
「私も、ちょっと疲れたかも」
天使ったら久しぶりに覚醒してたね。
「あれだけ聞かされると、辛くなるよ」
アレはちょっと、申し訳ないと思っている。
「でも、ちょっとスッキリした。ほら、飲み会の邪魔なんてしちゃダメだからね」
それなら良いじゃん。
「飲み会…私も楽しみだから」
それはアタシも同じ。悪魔だからって、そんな鬼畜な真似はしないよ。
「そうだね、そこは私も信頼しているから…それじゃ、私も寝ようかな」
おやすみ~
さてアタシも寝くなったのでねま~す。それじゃ、まったね~
…
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
…
お昼のおやつをちょっと過ぎたあたりに起きる。天候は晴れ、目覚めはまずます、体調も普通、夢は特に見なかった。
「…ま、悪魔がガス抜きできたならそれでいっか」
時計を見る。
まだ2時間くらいは余裕がある。
その後は何も食べずに、ただひたすら読書で時間を潰す。
絶食する理由は、
「多分、顧問の先生の奢りだから」酒は飲めない代わりに、焼き鳥あたりを食いまくる…全然食えないのでは顧問の先生が心配すると思うから。
そして17時30分となり、準備をし始める。
リュックの中にはモバイルバッテリーに充電用のコード、あとは…腕時計。約一年ぶりに持って行く。とりあえずリュックの中に入れておく。
今日はこれから寒くなるから、ジャンパーに手袋を入れておこう。
Mとの待ち合わせ場所は、電車で来るので駅前のコンビニ。ちゃんとLINEしておく。
よし、”これだけ”でいい。準備は整った。
18時ちょうど
駅近くのコンビニにて友達であるMと合流する。
Mは顧問のためにお土産を持参してきていた。流石、6年と半年間も同じ恋人と付き合っているリア充は気遣いが違う。
Mは今春から建設業界に就職する。理由は『建設業界に進む事が夢だったから』らしい。ネットで調べたら色々出てきて不安だったが、それでも選んだのだから尊重したい。まあ大学での苦労は知ってるから、多分大丈夫だと思う。たぶんね。
雑談をしながら、18時30分に同じく電車で来た顧問の先生と合流して居酒屋に入る。数年ぶりだったが、ほとんど変わっていなかった。がっちり握手を交わした。
僕はお酒が飲めないので、シラフの人間である。とりあえず時間管理だけはしておこうと思い、1年ぶり位に腕時計をつけて勝手にタイムキーパーを務める事に。でもそれはちょっとした心がけ程度で、大半は早く飯が食べたかった。
そうして僕たちは飯を食べながら、色々な…飲みの場でしか出来ないような話で盛り上がった。その間、腕時計で時間を確認しながら。
そしてほぼ予定通りに、19時20分からHさん。19時30分からOさんとビデオ通話をした。
Hは現在研究員として活躍しており、将来ノーベル賞を取るかもしれない本物の天才だ(そうOも言っていたし)。「飲み会を開くけど、ビデオ通話できそう?」と、実に数年ぶりにLINEをしたら翌日の夜に返信が来たのには驚いた。そして何より僕を削除してなくて嬉しかった。当時の面影も残っていたし。研究所らしきところから通話に応じてくれた。
Oは、ビデオ通話した瞬間に驚いた。まさか私生活でも眉目秀麗とは…流石プロの役者だなと感じた。あまりの変わりように、僕以外のMや顧問・ビデオ通話越しにHも驚いていた。成長したんだな…としみじみ感じた。
想定より少しだけ電波が悪かったが、特にこれといった問題も無かった。
飲み会はビデオ通話で参加したHもOも含め、皆笑顔だった。
ビデオ通話は19時50分頃には終わり、また3人で飲み食いながら話し始めた。
僕はここ数ヶ月間、多種多様な本を読んでいる。そのおかげか色々な物事に興味関心を抱くようになった。だからMや顧問の先生の話は全て面白かった。顧問に対する感謝の気持ちの裏で僕自身が抱いていたわだかまりも解消された。とにかく、楽しかった。楽しすぎて僕だけ一度も離席しなかった。
先生は興味深い話もしてくださった。あまりにも興味深い話だったので「覚えておきたい」と思い、先生の隣で時々こっそりとスマホでメモしていたのは多分バレてない…対面に座っていたMにはバレてたけど。
そうして、話と飯は進み、もうそろそろ終電の頃合いに。
僕は近場に住んでいるので大丈夫(飲み会が僕の近所で行われた理由は、僕が今無職だからという気遣いからだと思う)だが、2人は電車で来ている。
終電に間に合わせるには23時5分までに出る必要があるから、22時時55分までが一端の区切り。
そうして、飲み会の金額合わせて”12,900円”は(当初の目論見通り)全額先生の奢りとなった。
その後僕の提案で、三人で写真を撮ることにした。手に持って撮ったので少しブレてしまったのだが、それもまた味があっていいと思った。
先生と別れてから、まだ時間があるMと少しだけ話した。
その際Mが、
「君が顧問の先生と麻雀やギャンブルの話で盛り上がるとは思わなかったよ」と言った。
例の競輪選手が配信でやっていたのがきっかけで、一時期ネット麻雀にハマっていたのだが…その話で盛り上がるなんて思ってもみなかった。当初はルールを覚えるのに苦戦したけど、こんなところで生かされるとは!
それから少しして、Mと別れた。『いつでも連絡して良いよ』とは言われたものの、君って全然LINE見ないじゃん!…でも、それで良いと思う。僕は君とのLINEは”自由帳”だと思っているから(苦笑)
ま、遠方の地でも頑張ってくれ。あと、そろそろ未来の事を考えて良いと思う。マジで。
帰宅したのは日付が変わる少し前。
僕にとってあまりに興味深い話だったので忘れないようにと、飲み会の内容を1時間20分かけて、文字に起こした。
メモや記憶を頼りにし、まさに一心不乱で。…結果、総文字数は4000字を超えてしまった。ま、それだけ面白かったという事で。
折角なので、飲み会に来られなかったHとOにこの文章を送りつけた。勿論一気にではなく、10数回に分けてスクショしたやつを。…出来れば世辞ではなく本心から感謝されていると願いたい。
その後、ようやく着替えや色々な事を済ませる。それが終わり次第、ボーッとする。気がつけば時刻は深夜3時ちょうどだった。
良かった、腕時計とモバイルバッテリー以外の”余計な物”を持ってこなくて。
一瞬だけそう思った後、僕は部屋に置かれている白が基調の物体を眺めた。
「…今日はエアロバイクは無理だな」
エアロバイクは、言わば、室内で出来る自転車である。
去年のクリスマス頃に購入し、継続してこぎ続けた。その結果、合計距離は一昨日で600㎞に到達した。…一応言っておくが、僕は自転車競技の経験は皆無だ。
運動不足解消に役立っているし、体重も薬を飲む前と同じくらいに落ちてきた。本で知識を身につけ、エアロバイクで体力をつける。『こだわり』は、”融通が利かなくなる”という短所の代わりに、上手く利用すると”継続性”という大きな長所になり得るのだ。
でも、今はいいや。少し食べ過ぎたようだしもう深夜だ。今の時間に激しい運動をするのは良くない。少し間をあけて後日またやり始めよう。
いつものルーティンをこなし、寝床につく
飲み会は本当に楽しかった、でも寝て起きたらいつもの日常である。
ふう…まあ、今の僕は孤独ではない。それは間違ってはない。
ふと、飲み会に参加したメンバーを振り返る。
Mは、人手不足著しい建設業界期待の星として。
Hは、この国の未来を担う研究員として。
Oは、人々を魅了するプロの役者として。
顧問の先生は、今どき少なくなった気骨のある教育者として。
皆凄いな、地道に努力して頑張ってるんだな…
でも、僕は何になるんだろう?
このまま置いて行かれるのだろうか?
僕の人生を振り返ると、イジメられたとは言え、家族や友人には恵まれていると思う。
うーん…本を読んで少しずつ知識を付けるしかないか。
小説家……いや、『そっ帝』みたいになりそうだからダメだな。文章能力なんてないし、滑り止めで受かった大学ですら、国語能力は補習を受けさせられる程には落第だったし…
でも、物書きに興味がない訳ではないかな。それに読書のおかげでちょっとは知識がついたはずだから。…前向きに考えて良いかもしれないな、業界調べの一環としてね。
「…とにかく、僕も今できる事を頑張らないと」
そう呟いて消灯し、ゆっくりと目を閉じた。
…
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
…
飲み会が成功して良かった~ご主人様は飲めなかったけど(笑)
「私も同じ感想だよ。でも天使的には…仕方ないとは言え、主人がお酒を飲めなかったのはちょっと残念だったかも?」
その代わり、飲めない事を良いことに暴走してたよ~
天使も見たでしょ!ご主人様の天才さを!飲み会ごときの内容を全て記憶し、帰宅後即座に文字起こししたのだから!
「飲みの倫理には反してそうだけどね、アハハ…」
…アタシ、天使の教育は間違っていなかったと思うの。
ご主人様がイジメられていた時・独りぼっちだった時でもずっと側に居続けて、『学校に行きたい』と思うFの気持ちを尊重しそっと後押ししてあげた。皆勤賞を取れたのは貴方のおかげよ。…もし不登校になっていたら、誰とも関わる事は無かったし…そしてあの飲み会は無かったのだから。
「もーどうしたの?昨日は『偽善者め!』とか言ってたのに」
久しぶりに話したから調子に乗りすぎちゃった、てへへ
「『クズでどうしようもない』とか言ってたのに」
んーちょっと言い過ぎちゃったかな。でも、天使だって覚醒してたじゃん。
「…たまに言いたくなるの。もちろん、主人には言ってないよ」
「悪魔だけに言えることだから。何でも話せるし、信頼しているから」
そりゃ~そうでしょ!あんな事をアタシ以外の人が聞いたら発狂して台パンしちゃうからねっ!
「でも、悪魔だって主人の事を貶してたじゃん」
だって、それが悪魔としての仕事だから
「醜いとか言ってたし」
それも仕事のうち…
でもさ、
本当に醜かったのなら、ご主人様の回りには誰もいないよ。
ご主人様はそのASDぶりを発揮して色々な人に迷惑をかけていたかもしれない。
でも、ご主人様の人生を振り返って見ると、こんなにも多くの人達と交流を深めた。そして、その人達を心から大切にした。
”ご主人様は何でも許せちゃう”って言うのは、言い換えればそれだけ周りの人達を大事にしていたって事。
だって、いくら嘆いたとしても過去は変えられないから。
ネガティブな事を受け入れ反省し、一方でポジティブさは何よりも大事にする。これしか幸せになる道はないと思うからね。まだまだ人生は長いよ~
「主人の人生はまだまだこれからだから、いくらでもやり直せる。今はチャージ期間中だね」
…でも、これから何をすればいいか本気で悩んで…もしかしたら結論が出ない時が来るかもしれない。
その時は、アタシが”芸術家スイッチ”をそっと押してあげよっかな。
「芸術家スイッチって、なんだか可愛らしい。それに、”そっと”ってところに優しさを感じる」
だって、アタシはご主人様の事が好きだから!
「悪魔なのに?」
そう、悪魔でも。
「私も、主人の事が大好き。辛い事を乗り越えたその勇気を尊敬しているから」
だね~
…うーんと、アタシはねえ~
《誰よりも優しい心を持っているご主人様が、世界で一番大好き!》
(fin)